寝違えについて

 

寝違えの原因について

寝違えは、朝起きたときに首や肩に急な痛みや動かしにくさを感じる症状で、多くの場合は一過性の筋肉や関節のトラブルが原因です。それでは、寝違えの主な原因について説明していきます。

 

無理な寝姿勢（首のねじれ・圧迫）

就寝中に首が不自然な方向に曲がっていると寝違えになりやすくなります。また枕の高さが合っていない、横向きで腕を枕にして寝るなどで、首や肩の筋肉・靭帯が過剰に引っ張られることも原因になります。

 

筋肉の疲労・こりの蓄積

日中の長時間のスマホ・パソコン作業などで、首や肩の筋肉が硬くなっていることも関係していると言われています。疲労した状態で眠ることで、寝返りがうまく打てず、一部の筋肉に負担が集中します。特に、普段から肩こりがある人ほど寝違えを起こしやすいです。

 

冷えによる筋肉の緊張

寝ている間に首や肩が冷えて筋肉がこわばりやすくなります。エアコンの風が直接あたる、薄着で寝てしまうなども原因になります。このように血行不良により、筋肉が硬くなると、軽い動きで炎症が起きやすくなります。

 

ストレスや自律神経の乱れ

精神的な緊張やストレスがたまっていると、無意識に寝ている間も筋肉が緊張状態になります。特に睡眠の質が悪いと、寝返りが減って同じ姿勢が続いてしまいます。

 

関節の動きの悪さ（頚椎のズレ）

首の骨（頚椎）の小さな関節が、寝ている間にズレたり引っかかったりすることで痛みが出ることがあります。特に以前から首に負担がかかっていた人に多いです。

 

寝違えの症状について

寝違えは、朝起きたときに突然首の痛みや動かしにくさを感じる、誰にでも起こりうる身近な症状です。それでは、寝違えの症状について説明していきます。

 

首を動かすと痛い（可動域の制限）

特に左右どちらかに首を回す・倒すと痛みが走ります。無理に動かすとズキッと強い痛みが出ることがあります。首を固定したくなるような違和感、動かすのが怖いと感じることもあります。

 

首や肩、背中の一部がズキズキ・ピリッと痛む

痛みの部位は、首の付け根〜肩甲骨周辺〜背中上部にかけて広がることもあります。痛みの程度は軽い張り感から、動かせないほど強い痛みまで個人差があります。

 

筋肉の張り・硬さ（こわばり）

• 首の一部の筋肉が「ピンと張っている」「つっぱる」ような感覚があると言われています。押すと痛い「圧痛点」がある場合も（炎症や筋の緊張）あります。

 

一定の姿勢でいると悪化する

長時間座っていたり、スマホを見るなどで首を下げたままでいると痛みが増します。特に振り向き動作や寝返りがつらいと感じることが多いと言われています。

 

しびれや熱感は通常はない（ある場合は要注意）

寝違えでは通常、腕や手にしびれ・麻痺・熱感は出ません。もしある場合は、神経や頚椎に関連する他の疾患（頚椎椎間板ヘルニアなど）の可能性もあります。