首コリ・首の痛みについて

 

首コリ・首の痛みの原因について

首コリ・首の痛みは、現代人に非常に多い不調のひとつです。多くの場合、姿勢・筋肉の緊張・ストレスなど、複数の要因が重なって起こります。それでは、主な原因について説明していきます。

 

姿勢の悪さ（猫背・ストレートネック）

長時間のスマホ・PC作業で、首が前に出た姿勢が続くことが原因になりやすいです。また、頭の重み（約5kg）が首に直接かかり、筋肉や関節に大きな負担かかると言われています。首のコリや痛みは、ストレートネックも原因になる場合があります。

 

筋肉の緊張・疲労の蓄積

デスクワークやスマホ操作で同じ姿勢を長時間続けると、首や肩の筋肉が硬くなります。さらに、血行不良や酸素不足で痛み物質がたまり、コリや痛みを引き起こします。

 

精神的ストレス・自律神経の乱れ

緊張やストレスが続くと、無意識に首や肩に力が入りやすくなります。そして自律神経のバランスが崩れることで、筋肉が常にこわばる状態になります。また、ストレス性の「筋緊張型頭痛」にもつながりやすいと言われています。

 

枕・寝具の不適合

高すぎる枕、硬すぎる寝具などが原因で、寝ている間に首が不自然な角度になることがあります。この状態で寝ていると、朝起きたときに「首がだるい」「寝違えたように痛む」と感じることもあります。

 

運動不足・体幹の弱さ

首まわりの筋肉だけで頭を支えようとすると、過剰な負担が集中します。体幹や背筋が弱いと、正しい姿勢をキープできず、首にも影響が出ることがあります。

 

眼精疲労や噛みしめ癖（くいしばり）

目の疲れやあごの緊張が、首や肩の筋肉を連動して硬くすると言われています。パソコンやスマホを長時間見続ける生活も原因になるので、注意が必要です。

 

首コリ・首の痛みの症状について

首コリ・首の痛みは、ただ「だるい」「重い」といった違和感だけでなく、さまざまな部位や機能に影響を及ぼすことがあります。それでは、主な症状について説明していきます。

 

首の重だるさ・張り感・こわばり

首まわりが硬くなって動かしづらくなります。首を回すと突っ張る感じや「ゴリゴリ」「パキパキ」と音がすることもあります。また、肩や背中にも連動して広い範囲でコリや重さを感じるようになります。

 

首の動きに制限が出る（可動域の低下）

左右に振り向きにくい、上下に動かすと痛くなり、特定の方向にだけ痛みが強くなることもあります。

 

頭痛（緊張型頭痛）

緊張型頭痛は、後頭部〜こめかみにかけて「締めつけられるような痛み」を感じます。長時間のデスクワークやストレスが引き金になりやすいと言われています。吐き気を伴うことは少なく、鈍い痛みが続くのが特徴です。

 

目の疲れ・かすみ・ドライアイ

首や肩のコリから血行が悪化し、眼精疲労が起こりやすくなります。長時間、パソコンなどの画面作業をすることで悪化します。

 

めまい・ふらつき・耳鳴り

首の筋肉がこることで、自律神経のバランスが崩れます。頭を動かしたときにフワッとする感覚が出る人もいると言われています。

 

腕や手のしびれ・力が入りにくい（重症の場合）

頚椎の問題（ヘルニア・神経根症など）がある場合、首の痛みが手足にも影響します。しびれや脱力感があるときは専門医での診断が必要になる場合があります。